歌で心と体も健康に!
「♪レレレ、ロロロ、ラララ・・・」島村楽器ユーカリが丘ミュージックサロンのレッスン室に、講師で声楽家の前田直子さんと生徒の発声が響きます。同サロンで前田直子さんが声楽教室の講師を務めて8年。担当する火曜日は、午前11時から午後5時30分まで、一人30分間の指導が絶え間なく続きます。歌が好きな人、声楽を本格的に学びたい人、生活の中に歌を取り入れたい人など、それぞれ目的は異なり一人一人にあった指導を心がけています。6月に開催される島村楽器の発表会に向けた課題曲の練習では、作詞家の心に思いを寄せ、詞の解釈を突き詰めながら歌い方の表現方法を細やかに指導していました。
コーラスグループ「VOCE INO」の合唱指導も担当。毎週月曜日の夜に稽古を積んでいます。団員は約10名の少人数で和気合い合いとしており、団員同士互いを気遣う姿勢がグループの継続に繋がっていると語ります。稽古場に来て気の置けない仲間と声を出し、全身を使って歌い上げる爽快さは、運動後の充実感にも似ており、元気になって家路について貰うことが願い。技術重視より「I(いつまでも)、N(仲良く)、O(おばあちゃんになっても続けられるように)」との主旨がグループ名に表現されています。前田さんは元々、息子さんの中学卒業時に団員として入団。現在は指導者の立場ですが、気持ちは当時と変わらず、同じ仲間として活動しています。
「先生と呼ばれたら返事はしないのよ」と笑みをこぼし、茶目っ気のある一面も覗か
せました。
4月13日には、自身のリサイタルを開催。思い入れのあるシューマンの歌曲集「女の愛と生涯」を歌い上げます。前田さんのメゾ・ソプラノを始め、ピアノ、語り、尺八、箏、VOCE INOによるコーラスを届けるステージ。今後も音楽で出会った仲間と共に、色々な世代に楽しんで頂ける催しを企画したいと夢を膨らませます。その為にも、皆と気軽に声を出し合い集えるような場が、地域に開設されることを切に願います。
ユーカリが丘に住んで約30年。子どもも巣立ち、現在はご主人と二人暮らし。夫
婦の時間を大切にしながら、これからも「全身が楽器」と鍛錬を怠らず、自身と向き
合いながら、声楽家として心と体の健康を多くの人と分かち合う人生を送ります。
【前田直子リサイタル】4月13日(土)14:00開演
佐倉市民音楽ホール
入場料一般¥2,000
(問・申)島村楽器ユーカリが丘店 TEL:043-487-4111
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